DESIGNER

LARGOのデザイナーである土屋真のトレーラーハウスに込めてきた想いをまとめました

地元での東日本大震災を機に
トレーラーハウスの研究をはじめました

仮設住宅に留まらないトレーラーハウスの価値

私のトレーラーハウスとの出会いは東日本大震災でした。東日本大震災後の2013年から「首都直下地震対応プロジェクト」に参加したのです。私自身が宮城県仙台市の出身であり、地元に貢献したい気持ちから参加を決めました。
被災地にたくさん設置された仮設住宅では、大工さんが一生懸命に作ってくれても、2年も住んだら壊してしまいます。仮設住宅はやはり一時的な設備として扱われ、使えるお金に限界もあります。そのため、住まい空間として見た場合には、水回りの設備のレベルや、断熱性や防音面での課題が残ります。
一方で、トレーラーハウスは普通の住居と作り方は変わりません。仮設住宅として使用された後でも、別の場所で活用することができ、資産の有効活用につながります。もちろん、災害時だけでなく、日常にも使用できると考えています。
そのような循環型システムを社会として活用できるようにすることが私の研究のゴールです。

アメリカのトレーラーカルチャーから見えたこと

日本国内では、災害時や平常時でのトレーラーハウス活用のフィールドワークを行ってきました。海外では、アメリカでのトレーラー文化に関するフィールドワークなどを行っています。アメリカの観光地に行くと、フィフスホイールと呼ばれる大きなトラベルトレーラーの姿をよく見かけます。背景として一般的に言われているのが、アメリカでのトレーラーカルチャーは西部開拓時代の幌馬車文化にを起源としていることです。初めは旅行用のトラベルトレーラーとして発展し、1950年代以降は住居建築仕様も作られるようになりました。日本では近年の災害時の利活用でトレーラーハウスが注目されはじめ、その用途も居住用に留まらず、事務所や店舗、飲食店、診療所、公共施設など、多岐にわたります。このように日本とアメリカでは移動空間の発展での文化的な背景が異なります。アメリカでは設置期間や用途がトレーラーの形態によって細分化されておりますが、日本はどちらかというと仮設的空間のニュアンスがつよく、新しいライフスタイルが生まれる可能性を秘めていると思います。これまでの知見を活かして、日本独自のトレーラーハウスのカルチャーを生み出したいのです。

新たなライフスタイルに寄りそった
トレーラーハウスを生み出したい

新たな空間体験を届ける

トレーラーハウスにデッキをつけると、「内と外」の垣根のない空間を創れます。トレーラーハウスの内という限られた空間のみならず、屋外の広い空間も利用できるのです。トレーラーハウスから見える外の風景が豊かなへと意識を向かせ、外へとつながるデッキがアクティビティへといざなってくれます。

トレーラーハウスから生まれる
コミュニティーづくり

トレーラーハウス同士をデッキでつなぐことで、人が集う空間が生み出します。デッキ空間は、トレーラーハウスで過ごす人たちが外に出て、集い語らう場となるのです。そこには、ひとつのコミュニティ空間ができあがり、人と人をつなぐ場となるのです。

トレーラーハウスのデザインや
コンサルティングを続けてきました

トレーラーハウスを知り尽くしたデザイナーx一級建築士x研究者です

トレーラーハウスの研究を10年以上に渡り続けてきました。 たくさんのトレーラーハウスを自らの目で調査し、新たなトレーラーハウスづくりのプロジェクトにも数多く参画しています。
こうしたトレーラーハウス研究・実践での成果が認められ、東北大学から博士号を取得しました。
研究者としてだけでなく、一級建築士としての住居・オフィス設計の経験を活かしながら、
ワーケーションモデルを初めとしたさまざまなトレーラーハウスモデルをデザインをお届けしています。

土屋 真の写真

土屋 真Tsuchiya Shin

デザイナーの⼟屋真は、一級建築士として建築デザインを行ってきました。現在では移動する空間のデザインを専門としています。

土屋は研究者としての側面も持っており、トレーラーハウスの利用についての研究で博⼠号を取得しています。

国内の設置事例に関する数々のフィールドワークや製造現場の調査などを⾏っています。

経歴

東京芸術大学にて修士(美術)、東北大学にて博士(工学)を取得。
山本理顕設計工場等での建築士を経て、
東京都立大学インダストリアルアート学科助教就任。
2018年7月 株式会社ストラドル取締役就任
2022年6月 株式会社Space Experience Design 取締役(現任)就任

受賞歴

2009神戸ビエンナーレアートインコンテナ展優秀賞
2009代官山インスタレーション優秀賞
2004International competition in barcelona 4,000,000homes 最優秀賞

著書

トレーラーハウスで描く未来
-ライフスタイルにあわせて移動する空間-

これからの未来に向けたトレーラーハウス利用の新たな可能性を提示する一冊

トレーラーハウスで描く未来: ライフスタイルにあわせて移動する空間 | 土屋 真 |本 | 通販 | Amazon

著書:トレーラーハウスで描く未来のイメージ図

トレーラーハウスの新たな進化をお手伝いしたい

トレーラーハウスという未だ日本には馴染みのない領域では、トレーラーハウスに関する規準も少なく、導入にはかなり多くのステップが存在することも確かです。そのようなお悩みにこれまで多数ご相談を受けてきました。「思い描く理想の形を設計図面に起こせない」「製造する段階で図面通りに設計できるのか不安」等、ご相談から承っております。日本の土地にトレーラーハウスという可能性を一緒に開拓していく手助けになるといいなと感じています。

まずはお気軽にご相談ください!

CONSULTINGの詳細はこちら

ご要望に応じた提案をご用意します。
まずはお問合せください。

お問い合わせ