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インタビューから人を通して地域を知る

カテゴリー
地域創生

2024.11.25 ライター:猪野浩樹

インタビューから人を通して地域を知る
道の駅どうしの側の川辺

道志村を知る

地域創生をするといってもその地方を知らなければ、事実に基づいた地域創生はできないと考え、着任してからインタビューコラムを書き続けながら道志村についての知見を深めています。インタビューは村の産業、教育といった従事者や移住者など様々な方から話を伺っています。はっと強く共感を覚えることから一見マイナスに思えることも村ならではのポジティブな側面を持っているということなど色々な気づきを得ます。

自然に勝たない農業

自然に勝たない農業で育つクレソン

クレソンの有機栽培に拘り続けているフォレストファーム中垣夫妻(https://www.bc-doshi.jp/column/5/)のインタビューでは「自然に勝たない農業」という言葉が強く印象に残っています。「私利私欲を追求して農業をすれば、農薬に頼ってしまう。農薬を使えばそれが川に流れてしまい、自然だけでなく、人にも影響が出てしまう。だから、自然に勝ってはダメなんだ」と力強く語る姿に感銘を覚えました。また移住して30年以上作り続けてきた有機栽培のクレソンのおいしさには感動し、今では大ファンになっています。

先進的な教育モデル

小中学校一貫の校舎

生徒数25名程の中学校の教育についてもひどく感心しました。近年教育のデジタル化が言われる中、道志村の中学校では単純にタブレットが配布されるだけでなく、生徒一人一人の取得したデータから各生徒にあった目標を設定し、その目標の達成へのサポートから評価までパーソナル化が進んでいました。少人数だからできると思われがちだが、県の弁論大会や作文コンクールで小規模校ながら優秀な成績を残していることにも驚きです。インタビュー当時の校長である杉本さん(https://www.bc-doshi.jp/column/4/)から「スポーツの個々の能力を伸ばすのは難しいが、道志村の学習モデルは個々の学習能力が伸ばせることを証明しているとも言えます」。と聞き、学校の規模、立地は関係ないと気づかされました。

不便は楽しい、「不便益」

入井さんのお子さんが作ったロールケーキ

移住者のインタビューでよく聞かれる言葉は「買い物が不便」。でも続けて「買い物は不便だからこそ工夫する楽しさ知った」と返ってきます。不便だからこそ、無駄な買い物は減るし、あるもので済まそうと工夫するので非常に経済的だと言えます。都心にいると、コンビニですぐモノは買えるが、道志村ではそうはいかない、移住者して5人の子育てをする入井さん(https://www.bc-doshi.jp/column/7/)の子供達はお菓子をすぐに買えないから、自分達でお菓子を作るようになり、日に日に腕が上がっているそうです。

また都心との日常で大きな違いが「自然に囲まれ選択肢が少なく、シンプルな生活が出来るのがよい」と移住者だけでなく、道志村出身で毎年帰省している山口さん・ブライアン夫妻(https://www.bc-doshi.jp/column/8/)もいいます。都心にいるとご飯を食べるにしろ、コーヒーを飲むにしても選択肢が多すぎ、日常で決断を迫られる場面が多く、悩む時間が取られます。しかし、道志村で生活するに選択肢が少なく、それが不便ではなく、スマートでシンプルな生活ができ快適な日常といえます。まさに道志村ではアップルの元CEOのスティーブン・ジョブズが実践していた生活ができるのです。

ネットで検索すれば道志村の情報はいくらでも出てきますが、インタビューから人を通して道志村のリアルな魅力に多々気づかされます。この魅力は地域資源といえ、道志村での“ワーケーション”や企業との“コラボレーション”でどう地域創生に活かすか日々考えています。もしこれを読んで道志村に少しでも興味を持ったなら、ぜひコラム(https://www.bc-doshi.jp/column/)を読んでもより深く道志村を知ってもらえると嬉しいです。

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