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知られていない山の中のサテライトオフィス

カテゴリー
地域創生

2025.01.27 ライター:猪野浩樹

知られていない山の中のサテライトオフィス
道志村のサテライトオフィス・DOSHI OFFICE

2024年、DOSHI OFFICEがリニューアルオープン

木造のDOSHI OFFICE

2024年に道志村のサテライトオフィスは改装し新たにオープン。名称はDOSHI OFFICEと変わりました。DOSHI OFFICEの特徴といえば、まず、都心から近いとうこと。都心から車で110分程で来ることが出来ます。ネット環境が整っているので、DOSHI OFFICEの利用者の中には金曜日の朝来て仕事して、午後からソロキャンプを楽しみ、土曜日には帰るというライフワークスタイルを楽しんでいる人もいます(BASE CAMP DOSHIコラム9 https://www.bc-doshi.jp/column/9/)さらに上げたい特徴は、なんといっても非日常感です。車での道中から徐々に山深くなるにつれ普段の頭のスイッチが切り替わり、道志村に到着すれば都心とは全く異なる風景が広がります。この非日常的な空間こそ、普段の仕事から離れ新しいアイディアを自然と促し、普段できない仕事にも集中させてくれます。これは体験した者でないと中々わからないDOSHI OFFICEの特徴と言えます。

どうしたら、DOSHI OFFICEの利用者を増やすことができるのか?

SXDから導入したトレーラーハウス「COMODO」

仕事をするに良い環境なのに、中々利用者が増えない道志村のサテライトオフィス、どうしたら利用者が増えるのか?➀認知、➁興味喚起、➂理解促進で考察すると、まず➀認知では、明らかにPR不足があげられます。村外からだけでなく村内でも「道志村にサテライトオフィスがあったの?」と言われるくらい認知度は低いものでした。➁興味喚起では、2020年前後、コロナを経て多くの自治体がサテライトオフィスを立ち上げました。道志村の近隣の市町村も同じです。多くのサテライトオフィスが存在する中、差別化は?単純に「サテライトオフィス」という言葉だけでは特徴は理解しにくいし、よく「ワーケーション」や「自然」と共に訴求されますが、どこも良く使う言葉なので他との差別化がされにくいものです。最後に➂の理解促進ですが、一番は体験してもらうのが、最大の特徴である非日常感が伝わります。公共の交通機関では来られない中でどう利用体験を創るかが課題でもあります。

DOSHI OFFICEへの誘致作戦!

企業研修で利用

DOSHI OFFICEのリニューアルにあたってまず着手したことはコンセプトづくり。施設をPRする前に何を伝えるべきか?単純に「ワーケーション」では他と同じだし、DOSHI OFFICEの良さは非日常感からアイディア発想・・・んっ「アイディア発想=クリエイション」!?ということで「ワーケーションにクリエイションが伴うワークスタイル」をコンセプトの下、オフサイトミーティングでの利用促進に努めました。さらに今までなかったスポット利用のプランを作ることで、企業研修での利用を促し、「都心から110分、大人数の貸切りOK」を謳い利便性の訴求をしました。コンセプトの明確化はあくあまでも興味喚起のきっかけでしかありません、そこで、「クリエイション」を伝わりやすくするために、オフィスDIYのイベントをSNSだけでなくWEB広告でも発信しました。イベントへの参加申込みはあるのか不安でしたが、WEB広告が参加申込みにつながり、それだけでなくキャンプのついでに見学依頼が入ったり、複数の企業から問い合わせがあったりと明らかに認知拡大への効果がありました。さらに想定外だったのが、WEB広告から村民がこの取り組みを知り、好意的な声が聞けたことです。そのような声は今後取り組んでいくにあたり張り合いにつながりました。

今後は?

一新されたパンフレット

「道志村にサテライトオフィスがあったんですね?」という声は一度でなく、何度も聞いた言葉です。この言葉からまだまだ認知拡大が重要と言えます。どこにアプローチすればよいか?オフィスDIYのイベント時に投下したWEB広告からわかったことは、東京、神奈川からのアクセスが多いこと、また問合せがあった企業は意外と少人数のスタートアップ企業が多いこともわかりました。SNS、WEB広告でのアプローチはもちろん、一新したパンフレットを武器に、東京、神奈川のスタートアップを含む企業が集まる施設への設置を目指しています。また中々伝わりにくい非日常感の良さを利用者のリアルの声を通しながら伝えられたらと思います。これまでの利用者の声はこちらのWEBのコラム(https://www.bc-doshi.jp/column/)を読んで頂けたら嬉しいです。

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