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コミュニケーションを円滑にするサテライトオフィス
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2022.07.15 ライター:小貫信比古

コミュニケーションの機会を創る
サテライトオフィスのもう一つの魅力は、普段と違う環境で、社員とコミュニケーションをとることができる点です。弊社では、「複職」と言って複数の職業を掛け持ちしている人が多くいます。普段はそれぞれ本業のオフィスにいたり、自宅で仕事をしていることが多く、なかなかオフィスに集まることができません。時々、オフィスに来ていたとしても、すれ違いになることも多いです。しかしサテライトオフィスであれば、例えばバーベキューのようなイベントとセットにして、皆に集まってもらう機会を作るということもできます。出社という日々のルーティンをイベント化することで、普段はなかなか顔を会わせられないメンバーも「せっかくの機会だから」と、日程を合わせてもらうことも期待できます。都心で待ち合わせて一緒に車に乗っていけば、移動中の車内もコミュニケーションの場に変わります。
秘境で生まれる連帯感
当社では山梨県の道志村のサテライトオフィスは、日常や外の世界と断絶感があり、「自分たちだけの空間」という感覚が自然と生まれます。そんな場所に普段会わないメンバーが集まり、一緒に大自然の中でおいしいご飯を作り、食べながら、じっくり話す。普段のオフィスでは得られない時間の中で、連帯感が生まれるのはごく自然なことなのかもしれません。
密度の濃いコミュニケーション
仕事が終わった後に、みんなで焚き火をしたり、キャンプを楽しむこともできるのもサテライトオフィスの良さです。 「ワーケーション」という文脈の中では、普段とは違う話に展開して行くこともしばしば。仕事だけに閉じた話ではなく、夢や人生観を語りあう、そんな場になることもよくあります。とくに焚き火を囲みながら、社員と一緒にいろいろな話をする時間は、なんとも言えない充実感があります。人間は大昔からこうして焚き火の前で対話をすることで、仲間意識や信頼関係を高めてきたのかもしれません。それは現代でいえば、居酒屋でみんなでお酒を飲みながら話をするのと少し似ているところがあります。自社のサテライトオフィスの場合、違うのはそれが大自然の中で、より自由な環境にあるということです。都会の居酒屋で語るのとは、ひと味もふた味も深みのあるコミュニケーションが生まれる気がするのです。心も体も、一度リフレッシュできる環境に身を置くことで、普段とは違った濃いコミュニケーションの場が自然と広がっていきます。 普段の仕事とは違う環境だからこそ、生まれるコミュニケーションと連帯感。それがサテライトオフィスをわざわざ用意する理由でもあるのです。
コラムを担当したデザイナーについて

土屋 真Tsuchiya Shin
デザイナーの⼟屋真は、一級建築士として建築デザインを行ってきました。現在では移動する空間のデザインを専門としています。
土屋は研究者としての側面も持っており、トレーラーハウスの利用についての研究で博⼠号を取得しています。
国内の設置事例に関する数々のフィールドワークや製造現場の調査などを⾏っています。
ご要望に応じた提案をご用意します。
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