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移住の前に
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2024.07.29 ライター:もくめ書店

移住は2年後?

今から4年前の2020年の夏に東京から山梨県道志村に移住することに決めたわたしたち家族。でも実際に移住したのはそこから2年後のことだった。引越し準備にそれだけかかったわけではない。単に娘が小学校にあがるタイミングで引っ越そうと思ったというだけのことなんだけど、わたしも当時子育てから仕事に復帰したばかりのタイミングでもう少し仕事をきちんとしてからという思いもあった。夫も仕事をやめなければならないし、その引継ぎもあったかと思う。なのでもろもろの理由も含めて準備期間として2年設けてちゃんとやろうじゃないかということだった。
だがしかし、物件を購入した後は地代を払わなくてはならないのだった。
土地は借地の道志村

最初に「地代を払う」と聞いた時はとても驚いたのだけれど、家は購入しても土地は買えないのだということもあるんだそうだ。なぜなんだろうといろいろ考えたり、聞いてみたりしたけれど人によって答えが違っていたりするので明確な回答はわからない。でもおそらくはこの豊かな自然保全というところにつながるんじゃないかと推測する。地元の地主さんたちは長年の経験から、あまり四方八方に土地を売ってしまうと何に使われるかわからないし、それが自然破壊につながるかもしれないし、道志村を保つことが難しくなることもあるということを学んだんじゃないかと勝手な想像をしてしまう。
というわけで、土地は借地。毎月地代というものがかかるのだ。正直都内では駐車場を借りるくらいの代金なのでまかなえないことはなかった。しかし、それでも何もせずに地代だけ払っていくのはもったいないという思いもあり、いろいろ考えた末に夫のアイディアで引っ越すまでの期間、貸切キャンプ場として物件の庭を貸し出すということを決めた。
予約の取れないうちくるキャンプ場
そんなわけで、見よう見まねではじめたキャンプ場の経営だったけれども、コロナ禍のアウトドアブームもあいまって蓋をあけてみたら大繁盛だった。基本的には庭にテントを張ってもらうキャンプ場だけど、建物の中のトイレとキッチンが自由に使えた。1階部分は出入り自由だったので、子ども連れの方や女性も何かあったときのシェルターにもなると安心して使っていただけた。1日1組限定なので予約はすぐに埋まり、連日お客さんが絶えない日々が続いた。さらにSNSや口コミで噂がひろがり、毎月すぐに予約がいっぱいになるので早い段階で抽選対応するほど、予約の取れないキャンプ場ととして大人気になった
ありがたいことに、このキャンプ場の経営を通して、わたしたち家族は道志村によく来ているキャンパーたちからも引っ越す前から受け入れられ、商売をする土壌を築けたのだった。
そしてうちくるキャンプ場2年後惜しまれつつも閉業し、いよいよ引越しへと本格的に道志村での生活がスタートする。
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