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もうひとつ、引越し前に

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地方移住

2024.08.05 ライター：もくめ書店

新居を片付ける

前回に続き引っ張って大変申し訳ないのだけれど、もう一つ引越しの前にやらねばならないことがあった。
もちろん引っ越す前にはやることはたくさんあって、役場や学校への書類提出とか上げたらキリがないけれど、そういうのは引越しのノウハウが書かれている本にお任せするとして、ここでは田舎特有のやらねばならないことを書いておきたいと思う。
それは、購入した物件のお片付けやそうじ。

物件の中に残されるものたち

田舎への移住を考えている人はおそらくほとんどの方がすでにある物件を購入するパターンではないかと思う。その際、前に住んでいた人がどの程度片付けてくれているかは未知数。もちろん購入前の見学の段階でそれはわかるので、片付けられていないものはちょっと困るという方は残置物次第で物件を選ぶといいと思う。でも、実際長年そのまま打ち捨てられていたとか、前に住んでいた人が要らないものは全部残していくことが多い。こういう物件は残置物があるということで値段も安いので買いやすいということもある。うちが購入した物件も例外ではなく、前の住人の持ち物がそのまま置かれ冷蔵庫の中まで残されている状態で、それらの片付けからスタートしたのだった。

片付けの実態

片付けになかなか困ったことがいくつかあって、そのひとつは虫。田舎での暮らしは虫との共存がつきもの。虫は見るのもイヤだという方には本当に田舎暮らしはおすすめできない。特に虫が苦手でない私ですら限度はある。例えば絨毯をめくったら床を埋め尽くすほどの大量のてんとう虫が……おそろしいにもほどほどがないか。残念ながら現実にそういうことはあるもので冬超えをしたいてんとう虫たちがわんさわんさとわたしたちの購入した物件の中に集まり避難していたというわけだ。他にも窓の桟やトイレの中にまであちこちにたくさんの虫の死骸。いやーこんなこと書いたら移住する気が失せてしまうんじゃないか……とも思ったけど、正直に書きます。虫が気になる方は下見の段階でよく見た方がいいと思う。もちろんこんなに虫だらけの家ばかりではないので、ご安心を。
困ったことのもう一つは大きな家具、家電の処分。これはけっこうあるあるじゃないかと思う。使えない家電は粗大ゴミに持っていくしかないが、わたしが１番てこずったのが部屋の中央にどーんと存在感ある囲炉裏テーブルだ。最初は田舎暮らしに何かに使えないかとおもったけれど、あまりにも場所をとるし、使い道が限られてしまうので処分しようということになった。
ただ、本体もとんでもなく重い上に、付属する椅子４客もかなりの重量で普通の車にはとても乗せられない。それでこんな田舎に引き取りに来てくれる人はいるかなとダメ元でメルカリ限定でかなりお安くだしてみたら、なんとこれが意外にすぐ引き取り手があらわれ、さっそうと持っていってくれた。実はメルカリやヤフオクは移住するときにはかなり使えるサイトになるので、一度使ってみてもよいと思う、、、ってさすがにみんなこれは知っているか。