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道志村で子育てする 後編
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2024.08.26 ライター:もくめ書店
田舎での子育て事情

前回に引き続き、道志村での子育て事情をお話したい。
道志村の人口が1500人程度で、中学生までの子供の人数が大体150人くらいかと思われる(もっと少ないかもしれないが推定である)。前回もお伝えした通り、各学年1クラスで5人から13人程度の児童数になっている。
子供が少ないということは、やはり多いところのようにすべてが充実するというわけにはいかない。それでも保育所に入る前の子供たちを集めてお遊戯したり、ママたちの懇親会のような場になっているつぼみっこクラブが存在したりしているし、保育所や学校は実際いろんな行事を盛り込んでくれたりと現状とても精一杯やってくれている。
あらゆるものが “ある” わけではない

しかし、すべてのものがあることに慣れてしまっている都市に住んでいると、ないものも多いということに困惑するかもしれない。学校の授業以外のスポーツクラブなどの選択肢はあまりない。習い事に行かせたくてもこちらも選択肢が少ない。やりたいものがなければ近隣の都留市や富士吉田市まで送り迎えして通わせるしかない。部活の選択肢も少ない。
そして、ここは非常に重要なポイントなのだが、中学を卒業して高校生になると必然道志村の外の学校に通うしかなくなる。道志村は山間の小さな村でどこにいくにも曲がりくねった細い山道を車で30分以上(30分ですめばいいのだけど、学校によっては1時間以上)走らなければならない。そこを朝夕送り迎えしなければならなくなるのだ。これは働く親にとって非常に大きな負担になる。そのあたりはよくよく考えて住んだほうがいいかなと個人的には思う。
工夫して住む

ただ、わたし自身は今のところ移住して本当によかったと感じていて、多少の不便さをおぎなってあまりありすぎるほどの恵がここにはあると思っている。もちろん、まだ移住して2年ほどなので、これからどうなるかまったくわからないが、先のことを考えてもいつだって何もわからないんだから仕方ないと思うのだ。
いろんなものが足りないと感じるのも、わたしたちがあまりにありすぎる世界に慣れてしまっていたからじゃないのだろうか。選択肢がたくさんあり、それを選ぶだけで膨大な時間がかかり疲れてしまう。便利さは感覚を麻痺させ、考える力も失う。なければ協力し合い、知恵を出し合えばどうにかなるし、どうにかするようになる。わたしたちはそのようにして生きる力をつけていくんだと感じている。
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